半世紀生きた もう社畜には戻らない 社会から逃げた男のセミリタイアブログ  

齢50を超えたとき 残りの人生自分がやりたくないことはやらないと決めたら会社を辞めてセミリタイアしていた

セミリタイア後の散歩

セミリタイアしてからの楽しみの一つが散歩 都内を自転車で散歩するのも

好きだし 近所を徒歩で散歩しながら喫茶店に行くのも好きだ 必ずお気に入りの

本を持っていくのも忘れない

相続した機会に実家に久しぶりに戻ったのだが子供の時にザリガニをとった小川

カブトムシ クワガタが取れた雑木林もちろん田畑もなくなり新しい住宅が建てられていた 市街化区域だから農地からの転用許可が要らないし 町に若い世帯が増えるのはいいことだと思う

 

しかしながら今年に入ってから立て続けにわずかに残っていた雑木林内の散歩コースが開発許可のもと重機が入ってしまった

春には鶯 夏の終わりにはひぐらしの声を聴くのが楽しみだったから正直複雑だ 

人口減で世帯数も激減 移民も特別受け入れていない日本 

空き家問題も深刻なのにまだ開発する必要があるのか不思議だ 

限界ニュータウンなんかもう一度 里山に戻すような試みも必要かと思う

 

そんな中 唯一何十年も変わらない小川にかかるコンクリート橋が奇跡的に残存していた 橋の管理者が不明のために取り壊されないで残っているらしい

ここは高校時代 さぼってよく本を読んでいた場所だ 当時カセットウォークマン

ディランの血の轍をマクセルのノーマルに録音して必死に聞いていた

夏目漱石のこころや太宰治 人間失格 遠藤周作もここで読んだなと本当に

懐かしかった あれから38年も年を重ねたが未だにディランもニールヤングもザ・バンドも聞くし 漱石のこころは今も自分の心深くに突き刺さる名作だと思う

私自身は16歳のころと何も変わっていない 川のせせらぎや季節を感じる花や

虫の声が消えっていったとしても 私自身は死ぬまで変わらないと思う 

そう学校に行かずこの橋の上で寝そべっていた16歳の時から・・・・・